花も、木も、いいもんだ
花もいいけどよぉ、とは職人さんの声である。
彼は、肩掛け(芝払い機)で芝のエッジを刈っている。
時計の針が、午後4時をまわり、
本日の作業も終盤戦。
掃除と、積み込みの時間も必要だ。
急ごう。
僕は芝かすを熊手で掻き集め、ビニールシートに放り込む。
少しの時間、とても気になっていたコリウスをピンチする。
あと、デュランタ‘ライム‘も。
目立っていた、ルドベキア‘プレーリーサン‘の花がらもだ。
そこで、先ほどの言葉。
OK、掃除をします。
確かに、庭全体をきれいにするという観点から見れば、
花がら摘みやピンチといった作業は、
芝のエッジを刈ったり、
低木を刈り込んだりする効果にはかなわない。
だが、しかし。
いま切っておけば、もっと楽しめる。
スッキリとして見栄えもよくなる。
お客様によっては、全体より細部を見てしまう方もいらしゃるのでは、
細部から全体を見るというのは、やはり邪道なのだろうか。
そんなことを思いながら、
僕は、スピード感あふれる掃除に精をだしていた。
先週の話。
多分、職人さんは、仕事の段取りのことを言っていたんだと思います。
まずは、掃除だろってことです。
それで時間があれば、細かい作業をして完成度をあげろ、
きっと、そういう事なのです。
みずのいちろう 2008・8・25
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