境界線
日が山に隠れる前の30分間。数分単位で空はいろんな色の変化を見せます。
信号の赤がアクセントとなったピンク色の空でした。
夕暮れにシルエットで浮かぶ電柱は、3丁目の夕日を思い起こすような、経済国日本のたそがれ的雰囲気を演出しますが(嫌いじゃないけど・・・)、身近に風景写真を撮る際、大概画面に映ってきます。
以前イギリスの美しい街並みを見ながら日本と何が違うのかなあと考えたとき、建物の姿はもちろんですが、電線が無いことに気付きました。そして、最近そんな電線を見ながら、この電線が無ければ、我々はもっと自然の中で生活しているという実感を得ることができるんじゃないかなあと感じたのです。
この電線が何気に空間を領域として2分しているような気がするのです。
電線のラインまでは、人間の生活空間であり、そこから上は、人間の手の届かない自然界のもの みたいな。
大気汚染と聞いても、遥か上のオゾン層や雲の上の世界を思い浮かべるだけで・・・これが無ければ、空気の汚染は自分自信に直結しているという発想となり、大きな自然の中に家を立て住んでいるという実感が少しでも沸くんじゃないかと感じました。一度町の電線を見上げて見て下さい。そして、無い状況を想像してみてください。空はもっと高いはずです。
♪電線にスズメが3羽とまって・・・ ていいのかなあ。
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