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May Gardens Blog
               
庭ごころ
"気持ち次第で風景は違って見える"
最近は、お庭作りの事例など紹介しています。

庭のマンガより

written by Naoyuki Sakuyama
Jun 18 2012

先日 ランチで入った喫茶店にあったマンガ。

数ヶ月前、たまたま見つけた時読んでから2回目。

そのあと、本屋へ行って買おうと思ったけど売ってなかった。

「地上はポケットの中の小さな庭」by田中相さん

5話くらいの短い話でまとめられたものですが、全て庭を舞台にした物語。

これって少女マンガの部類なのでしょうか?

まあ、男でも普通に読めるものです。

マンガですが、庭というものの奥行きを非常に感じるものでした。

その3話のラストの締めの言葉がすごく心に響きました。

“この一瞬は続きもせず終わりもせず永遠の中に切り取られている”

子供を見ていると、日々成長してゆきます。あまりにも早いスピードで。

今が一番かわいいね  がずっと続くわけです。

大人は、今この瞬間をもっと味わいたい・・・なんて思うわけですが、子供はそんなのお構いなし。

どんどん先へ行ってしまいます。

毎晩が、今日の君にさようなら。このさようならは結構寂しい。だって、今日の君とは2度と会えないのだから。

・・すみません。めちゃキザな告白を誰かにしているんではないです・・・子供です・・。

もうちょい聞いてください。

でも、朝になれば、また会えるのです。姿を変えて(微妙な成長の変化ですが・・・)。

毎朝がおはようはじめましてという出会いなのです。

例えで子供の話を出しましたが、庭の花もそうだし、景色も人も  かもしれませんね。

たまに感じるこのどうしようもない刹那さに打ち勝つために、やっぱ自分も日々生まれ変わらないと、なんて思いましたが。大人なは欲張りで今のいい思いを持続させようとしたがりますね。

先のマンガの話にでてくる主人公のおじいさんは、愛する娘との、やがていつかやってくる終わりの悲しみを避けるため、娘に対し無愛想な人生をおくっている人なんだけど、まあ このおじいさんがどうのという話はやめておいて、そういう心境も分からなくもない。

時間は刻々と過ぎてゆきます。

今  と ここに書いた瞬間 もう過去を切り取っている。

はっきり言って、積み重なる一枚一枚の時間をいちいち切り取っていたら、大変ですよ精神的に。

別に、おやすみーてさらっと寝ればそれはそれなんだけど・・。

でも、そういう切り取り作業を大切にしたい。

もっと深く言えば、時間とは水のように、1枚1枚切り取れるものでもないだろうから、

一つの物体として大事にしたいものです。

庭ごころ

その辺のニュアンスを描いたこのマンガ。

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Naoyuki Sakuyama
私は庭を作る仕事をしています。庭を通じ、庭心を育むことで、逆にやさしい人や環境を育むことができるのでないかいう期待を込めて始めたブログです。 人に自然に寄り添うことの楽しみを伝えるために、僕は時間の許す限り、庭や自然を楽しむ時間を作ります。
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