トレース水彩だった
先日、男鹿さんの絵を模写して以来 真剣に水彩をやってみようと思い始め(いつまで続くやら・・)
今更、水彩画の描き方 に関し、今は便利で、ネットの動画をたくさん見て勉強中。
その中に、トレース水彩画というものを発見。
写真を撮り、そいつを紙にトレース(カーボン紙などでうつす)し、そこに色をぬるという手法である。
画家さんが提唱しているサイトがあったが、とても素晴らしいものであった。
要は、私にとっては、子供の頃、弟がアニメの絵を薄い紙でうつして描いて飾っているのを見て、それは「邪道だ」「ずるだ」と思っていた手法だ。
今回の男鹿さんの模写も、下絵だけでも、あたりだけでも、トレースしたら楽だよななんて思いつつ、
それは、だめだよな・・と当然 見ながらの描き写しをしたわけだ。
そこで、
改めて気づいたわけだが、私は、仕事上、庭の提案スケッチを描く際、似た手法をとってきた。
近年は、写真で合成やキャドによる提案図が主流であるが、どうも庭の空気感が伝えられないので、
手描きにこだわっている。(現場によりキャドや合成も使ってますが)
その中で、背景の建物を描くのが時間がかかるし、写真をトレースすることが何より楽で早い方法であった。
まず、絵として描きやすい角度を意識しながら写真を撮り、A4程度にプリントアウト。
その画像をトレーシングペーペーで、鉛筆でざっとトレースする。
必要ないものは、省く。
これを白黒でコピーし出力する。修正液を用いながら、
そこに、植栽や石材などを描きこみ、線画を完成させる。
(線画が見つからない・・・)
そこに絵の具をつけるとペンがにじむので、再度コピーをする。
水彩絵の具で着色。
水張りした画用紙でないので、乾くとグネグネになる。
(写真の絵はグネグネ状態.)
これを、カラーコピーをするといい感じ。
(絵画として描いてないので、簡単な絵ですが・・・)
尚且つそれをスキャンし、場合によっては、周囲をぼかすなど、pcで加工をする。
というわけだ。
10年以上、やってきた・・・。
ま、結構こういう仕事関係の人はやってると思うけど。
トレースした線画でも個人差は出るし、色塗りで、表現は様々。
絵は、写真とは違い、描く対象に対する感情や空気をオリジナルで表現できる。
完成作品を通じて伝えたいものがあるのであれば、
美術作品として用いるのもアリかなと。
但し、その場合、トレースだということは、説明するべきかなと思う。
一度やってみよ。
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