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庭ごころ
"気持ち次第で風景は違って見える"
最近は、お庭作りの事例など紹介しています。

トレース水彩だった

written by Naoyuki Sakuyama
Feb 06 2015

先日、男鹿さんの絵を模写して以来 真剣に水彩をやってみようと思い始め(いつまで続くやら・・)

今更、水彩画の描き方 に関し、今は便利で、ネットの動画をたくさん見て勉強中。

その中に、トレース水彩画というものを発見。

写真を撮り、そいつを紙にトレース(カーボン紙などでうつす)し、そこに色をぬるという手法である。

画家さんが提唱しているサイトがあったが、とても素晴らしいものであった。

要は、私にとっては、子供の頃、弟がアニメの絵を薄い紙でうつして描いて飾っているのを見て、それは「邪道だ」「ずるだ」と思っていた手法だ。

今回の男鹿さんの模写も、下絵だけでも、あたりだけでも、トレースしたら楽だよななんて思いつつ、

それは、だめだよな・・と当然 見ながらの描き写しをしたわけだ。

そこで、

改めて気づいたわけだが、私は、仕事上、庭の提案スケッチを描く際、似た手法をとってきた。

近年は、写真で合成やキャドによる提案図が主流であるが、どうも庭の空気感が伝えられないので、

手描きにこだわっている。(現場によりキャドや合成も使ってますが)

その中で、背景の建物を描くのが時間がかかるし、写真をトレースすることが何より楽で早い方法であった。

まず、絵として描きやすい角度を意識しながら写真を撮り、A4程度にプリントアウト。

その画像をトレーシングペーペーで、鉛筆でざっとトレースする。

必要ないものは、省く。

これを白黒でコピーし出力する。修正液を用いながら、

そこに、植栽や石材などを描きこみ、線画を完成させる。

(線画が見つからない・・・)

そこに絵の具をつけるとペンがにじむので、再度コピーをする。

水彩絵の具で着色。

水張りした画用紙でないので、乾くとグネグネになる。

(写真の絵はグネグネ状態.)

これを、カラーコピーをするといい感じ。

(絵画として描いてないので、簡単な絵ですが・・・)

尚且つそれをスキャンし、場合によっては、周囲をぼかすなど、pcで加工をする。

というわけだ。

10年以上、やってきた・・・。

ま、結構こういう仕事関係の人はやってると思うけど。

トレースした線画でも個人差は出るし、色塗りで、表現は様々。

絵は、写真とは違い、描く対象に対する感情や空気をオリジナルで表現できる。

完成作品を通じて伝えたいものがあるのであれば、

美術作品として用いるのもアリかなと。

但し、その場合、トレースだということは、説明するべきかなと思う。

一度やってみよ。

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Naoyuki Sakuyama
私は庭を作る仕事をしています。庭を通じ、庭心を育むことで、逆にやさしい人や環境を育むことができるのでないかいう期待を込めて始めたブログです。 人に自然に寄り添うことの楽しみを伝えるために、僕は時間の許す限り、庭や自然を楽しむ時間を作ります。
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