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May Gardens Blog
               
庭ごころ
"気持ち次第で風景は違って見える"
最近は、お庭作りの事例など紹介しています。

ワーズワースの庭

written by Naoyuki Sakuyama
Jul 07 2015

渡英庭巡りの続き。

湖水地方は初めてであり、一番楽しみにしていた場所。

なぜなら、私が表現したい絵本のような庭は、なんとなく湖水地方みたいな感じがして、

そんな風景を生で見れるのはホント楽しみでした。

なかでもライダルマウント庭園は特に。

ライダルマウントとは、ワーズワースが晩年を過ごした住まいと庭園。

「ワーズワースの庭で」という番組が昔やっていました。

大人の粋な趣味というか道楽を扱った内容で、とにかく大好きな番組で大人っていいなあ・・と憧れていた番組。

単なるタイトルではあるけれど、ワーズワースの庭を自分が歩けるとは、当時想像もしていませんでした。

さて、庭園はというと、ゆるやかで大きな起伏ある土地に大きなシャクナゲなどの花木が緑に映えた静けさが漂う庭。小雨という状況が余計にその魅力を引き出してくれたようです。

湖が見える高台にあり、眺めのいい秘密の場所的な空間もいくつかありました。

イギリス的なトピアリーなどは一切なく、自然風景的な作り。

湖水地方では、ジキタリスが自生しているんです。

日本でみるジキタリスとは微妙に印象が違うので、バスの中からいったいなんだろう?と思ってました。

ピーターラビットの絵本の画によくジキタリスが出てくるんです。

なるほど・・と思いました。ここでは、最も馴染みある植物なんでしょう。ウサギも。

素直にガーデンの美しさに感動しつつ、

自宅兼会社のガーデンを想像すると・・全然ちゃうよな・・・なんて、少し いや 結構ショックを受けます。もっと とことんやらんと・・・なんて。

ま、でもそういう刺激を受けにやってきたので。

かつて何度もイギリスに行き、自分の中のイングリッシュな引き出しにはもう入らないと思ってましたが、

まだまだ入りそうな感じです。

あと、イングリッシュガーデン という言葉ですが、 日本庭園でもいろいろあるように、イギリスでもいろんな庭があるので、これがイングリッシュガーデンなんだ というものはないと思うのですが、私は、多年草が美しく植え込まれ、芝や生垣でメリハリを利かせたガーデンをイングリッシュガーデン的と表現で使ったりします。

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Naoyuki Sakuyama
私は庭を作る仕事をしています。庭を通じ、庭心を育むことで、逆にやさしい人や環境を育むことができるのでないかいう期待を込めて始めたブログです。 人に自然に寄り添うことの楽しみを伝えるために、僕は時間の許す限り、庭や自然を楽しむ時間を作ります。
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