希望の国
以前 Eテレでメイキング的な番組をやっていたので、観たいと思っていた映画、園子温監督の原発をテーマにした”希望の国”。
愛知では、2箇所ほどでしか公開されておらず、時間も10時と夕方6時半の2回なので、なかなか時間がつくれませんでしたが、本日観てきました。
小牧の飛行場を改修して作られたミッドランドスクエアシネマです。
平日の午前だというのに、映画館って結構たくさん人いるんですね・・。しかし、この映画は、僕を入れて4人ほどでした。
ものすごーく美しく切ない家族や夫婦愛が描かれています。美しい風景やお花のシーンもあって。
それだけに、・・余計におそろしい側面が浮き彫りにされてくるのです。
この映画では、原発をあからさまに反対とか非難するとかそういう意図的な表現はまったくありません。
それだけに・・・それらを越えたものがやはり浮き彫りにされてきます。
絶望感です。
これは絶望の国 という映画です。
心に残るシーンがいくつもあります。
妊娠した妻役に大げさな防護服を着させる演出がありますが、この演出を失笑するか、ゾクッとするか。
人によるかな と思いました。
宇宙服みたいなんで、一瞬えっ!て思うけど、次第に何ともいえない恐怖感におそわれます。
先祖代々伝わる庭の大木を見ながら強制退去に応じない夫婦。大木のように、その地に根ざして生きる という人の存在を伝えてくれます。
立ち入り禁止の杭が観てる人の心にも打ち込まれます。
今でも胸が痛いです。
そんな感じで観終わり、 家族をもっともっと大切にしよう 守ろう と思ったし、この問題をなんとかせねばと思いました。そういう意味で、希望の国 でタイトルはいいのかもしれません。
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