星の王子さまに想う
星の王子さま再び。
池澤夏樹訳 絵本版 星の王子さま(集英社)より
最後のページ ~これがぼくにとって世界でいちばんきれいで、いちばん悲しい風景だ。
綺麗なものって、悲しかったりします。
秋の最高に綺麗で気持ちいい 青空!!
こーんな綺麗な青空を自分の庭先から眺められない福島の人がいる。
空を見上げるどころか、空からの爆撃におびえ、暗い室内で怯える人がいる。
ほかにも・・。
67ページ 作者の王子さまへの想い。ちなみに、花とは、王子さまにとって恋人のような存在。
~王子さまはいつもヒツジを見張っているし、夜は花にガラスの鉢をかぶせるから、たぶん花は元気だろう、と考えるとぼくは、元気になる。でも、別のときは、ヒツジが花を食べてしまっただろう、と考えてとても悲しくなる。
食べたか食べないかで、宇宙がすっかりちがってしまう。
最後の”食べたか食べないかで、宇宙がすっかりちがってしまう”・・・・自分の大切な人が笑顔か悲しい顔かを想像するだけで、夜空の星の見え方が変わってしまう。 これは、僕が思っていた、このブログのコンセプトと同じ気がする。思いで景色は違ってみえてくる。だから、いくら綺麗な庭を作ったって、見る人が、そういう心がないと、素敵にみえない・・・じゃあ、どうやってどんな庭を作ればいいんだろう・・・っていう思いから始まった。
この回をもって、このブログがエンディングに向かいそうなそんな 巡り合わせ(自分の中で)。
「ああ、ぼくは、きみの笑う声が好きだ」と僕はいった。
「それが僕の贈り物だよ。これから星をみるたびにきみは僕の笑い声を聞くよ。ぼくときみはずっと友達だよ。ぼくの笑う声を聞きたくなったら、夜の星をみればいいんだ」
サンテグジュベリは、出版の1年後に、亡くなっている。
死というものをいい意味で覚悟した人の書いたもの という気がする。
なせなら、
僕が明日 もしかしての場合、言葉を残せるのなら、
まだ小さい娘に必ずこう言うだろう。
「パパがいなくなっても、ずっと近くで見守っているからね。絶対に。でも、どこで見守っているかは言わないよ。
あのクスの木の上にいるかもしれないし、庭の花にいるかもしれないし、ムシになったり、星になるときもあるかもな。だから、会いたくなったら、景色をよく見て 感じてごらんよ」
将来、娘の目から見える景色が全て輝いてみえるように。という願いである。
・・・・想像だけど、涙がでてしまった。
星の王子さま・・・・。最後の方は切ないです。
読みたくなりましたか?
PS:ブログはエンディングしませんよ。まだまだ続きます。
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