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May Gardens Blog
               
庭ごころ
"気持ち次第で風景は違って見える"
最近は、お庭作りの事例など紹介しています。

星の王子さまに想う

written by Naoyuki Sakuyama
Oct 05 2012


庭ごころ

星の王子さま再び。

池澤夏樹訳 絵本版 星の王子さま(集英社)より

最後のページ  ~これがぼくにとって世界でいちばんきれいで、いちばん悲しい風景だ。


綺麗なものって、悲しかったりします。

庭ごころ

秋の最高に綺麗で気持ちいい 青空!!

こーんな綺麗な青空を自分の庭先から眺められない福島の人がいる。

空を見上げるどころか、空からの爆撃におびえ、暗い室内で怯える人がいる。

ほかにも・・。

67ページ  作者の王子さまへの想い。ちなみに、花とは、王子さまにとって恋人のような存在。

~王子さまはいつもヒツジを見張っているし、夜は花にガラスの鉢をかぶせるから、たぶん花は元気だろう、と考えるとぼくは、元気になる。でも、別のときは、ヒツジが花を食べてしまっただろう、と考えてとても悲しくなる。

食べたか食べないかで、宇宙がすっかりちがってしまう。


最後の”食べたか食べないかで、宇宙がすっかりちがってしまう”・・・・自分の大切な人が笑顔か悲しい顔かを想像するだけで、夜空の星の見え方が変わってしまう。  これは、僕が思っていた、このブログのコンセプトと同じ気がする。思いで景色は違ってみえてくる。だから、いくら綺麗な庭を作ったって、見る人が、そういう心がないと、素敵にみえない・・・じゃあ、どうやってどんな庭を作ればいいんだろう・・・っていう思いから始まった。

この回をもって、このブログがエンディングに向かいそうなそんな 巡り合わせ(自分の中で)。


「ああ、ぼくは、きみの笑う声が好きだ」と僕はいった。

「それが僕の贈り物だよ。これから星をみるたびにきみは僕の笑い声を聞くよ。ぼくときみはずっと友達だよ。ぼくの笑う声を聞きたくなったら、夜の星をみればいいんだ」


サンテグジュベリは、出版の1年後に、亡くなっている。

死というものをいい意味で覚悟した人の書いたもの という気がする。

なせなら、

僕が明日 もしかしての場合、言葉を残せるのなら、

まだ小さい娘に必ずこう言うだろう。

「パパがいなくなっても、ずっと近くで見守っているからね。絶対に。でも、どこで見守っているかは言わないよ。

あのクスの木の上にいるかもしれないし、庭の花にいるかもしれないし、ムシになったり、星になるときもあるかもな。だから、会いたくなったら、景色をよく見て 感じてごらんよ」

将来、娘の目から見える景色が全て輝いてみえるように。という願いである。

・・・・想像だけど、涙がでてしまった。

星の王子さま・・・・。最後の方は切ないです。

読みたくなりましたか?

PS:ブログはエンディングしませんよ。まだまだ続きます。

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Naoyuki Sakuyama
私は庭を作る仕事をしています。庭を通じ、庭心を育むことで、逆にやさしい人や環境を育むことができるのでないかいう期待を込めて始めたブログです。 人に自然に寄り添うことの楽しみを伝えるために、僕は時間の許す限り、庭や自然を楽しむ時間を作ります。
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