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庭ごころ
"気持ち次第で風景は違って見える"
最近は、お庭作りの事例など紹介しています。

無農薬で庭管理

written by Naoyuki Sakuyama
Oct 04 2012

私の会社では、今 無農薬・無化学肥料での庭仕事にシフトしていっております。

理由は、簡単に言えば、人プラス生態系への配慮と 自然本来の力の可能性(庭の可能性)のためです。

農業とは違い、食にしない分 庭や植栽における無農薬栽培というものは、まだまだ一般的ではありません。

自宅の庭で行う分には、比較的やりやすいでしょう。もちろん、私の自宅では、この夏より使用していません。 ちなみに、私は、最近まで、普通に害虫駆除の農薬散布・除草のために除草剤散布・定期的な化学肥料の投与をためらい無くおこなってきました。

 

3・11以降 自分の仕事内容が、社会に何か悪い影響を与えていないか?という疑問を敢えて問い、調べそれで、こうした目標に至ったわけですが、その行為は、今までの自分の積み重ねを否定することを想定した とても勇気がいる行為でした。

造園業者は、世の中に花や緑を増やしております。それを誇りに思います。ただ、その陰で農薬や除草剤・化学肥料も大量に使用しています。

当然、そうした問題に早くから目を向け、既に取り組んでいる業者もいますし、個人の方もいます。私は、尊敬しますし、今からですが、私も取り組みたいと思います。

今ある植栽を管理していく場合、これからそういう庭を作る場合、それぞれによって対応が大きく異なります。これから作る場合は、設計の段階で、農薬を使わなくていいような樹種選定や環境設備をある程度計画することができます。ただ、今ある植栽をオーガニックに管理してゆくことは、結構難しいことだなと実感しております。

造園業者だと分かりますが、施設の管理契約で、定期的な薬剤散布という項目がありますからね。

私は、無視してますが・・・。無視といっても、相当な害が発生しない限り、何もない状況で、約束ごとのように定期散布はやめましょうと言っております。その予算を他にまわします と。

しかし、正直、2回ほど、イラガという毒性の強い毛虫が発生し、そこの職員もかぶれなどの被害が発生した際、使用しました。

秋は毛虫が一気に発生します。無農薬の方向を決めてまだ2ヶ月足らずですが、数でいえば、大小問わず10回以上薬剤散布、2個所ほど除草剤散布をしない方向に導きました。少なくても、昨年であれば、これは実施していたでしょう。弊社のような小さい業者でさえこれだけの頻度です。

下請けの場合は、困りますね・・。直接施主さんと話す権利がありませんので・・。

少なくとも、うちが元請けの場合は、今のところ全て達成しております。

うちの庭なんて・・・毛虫に食われてウメの木が丸坊主、カキノキはめちゃ大量のミノムシ・・・ホトトギスはルリタテハの幼虫に食害され花は無理かな?・・・・まあ、正常な食物連鎖が機能するまでは、数年かかるでしょう・・・。

この前、結婚式場で、イラガを発見。カシの木についていました。

通路脇のものは、毛虫のついている枝を剪定除去し対応、そして、一箇所はこいつに任せました。

庭ごころ

カマキリです。

イラガの天敵であることは知ってましたが、ほんとにあんな毒がある毛虫食べちゃうんです。

庭ごころ

こんな地上4m付近でです。

だから、ここのエリアはこいつに任せました。

カマキリと協力して庭管理をするって、初めての経験でしたが、とても嬉しく充実感を覚えました!

 

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Naoyuki Sakuyama
私は庭を作る仕事をしています。庭を通じ、庭心を育むことで、逆にやさしい人や環境を育むことができるのでないかいう期待を込めて始めたブログです。 人に自然に寄り添うことの楽しみを伝えるために、僕は時間の許す限り、庭や自然を楽しむ時間を作ります。
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