立ち上がれ庭人
“庭に出て気持ちよい風に吹かれましょう”
“家族の笑顔を作るアウトドアリビング”
“青空の下、家族みんなの笑い声が響き渡る庭・・・・”
庭人よ 。今こういったセリフを声高らかにうたえますか?
心から言えますか?
これらは、柚木ミサトさんというデザイナーさんが、著作権をフリーにしているイラストです。
(柚木ミサト で検索してみてください)
赤いツブツブが何を示しているかはお分かりですね。
1年ほど前に、ネットで見つけ、衝撃を受けました。
当時 ちょうど小学校に上がったばかりの娘と保育園に通い出した娘を想像してしまいました。
南相馬や飯館村の美しい田園風景を見たことはありますか?テレビでたまに映りますね。
庭人なら分かりますよね。ほんとに美しく恵まれた自然。
でも、そこは、人が立ち入ることが出来ない場所。
そのギャップに画面を通じて背筋がゾクッとする思いを受けました。
庭や木々に関して、無反応な人ってたくさんいると思います。
基本的にそういう方は、自然や景色が失われることに関するつらさや悲しさは薄いかと思います。
庭人よ。貴方達は分かるはずです。
想像してください。
今貴方の愛する庭や景色に立ち入ることができなくなる悲しさを。
庭って素晴らしいですよね。
だから、冒頭で言ったセリフは、私も言い続けたい。
その代わり、ミサトさんの絵のようにならないための努力を行うこととセットです。
大飯原発が再稼動します。
いつ起こるかわからない大地震に対し、我々は、「原発事故おこらないで・・・」って祈り続けて生きるのでしょうか?我々の庭は、そんな祈りの上にしか成立しないものなのでしょうか?仮にその願いが一時叶ったとして、
自分が死ぬとき、後はお前が祈ってくれと子供に引き継ぐのでしょうか?
外で過ごしましょう という我々の行動は、全否定されてしまいます。
植物には、放射能が付着し易いので、今除染している民家などは、木々を切り倒しています。
我々が木を植えよう と言って植えている木々や草花は、除染の足かせとなっている部分があります。
我々の愛する庭空間は、現実を忘れ逃避する場所であってはいけない気がします。
素晴らしい庭を心から楽しめる場所にするために、庭人よ、考え、行動してゆきましょう。
庭関係の方からこういった発言は少ない気がします。
私の情報不足かもしれません。情報があれば、教えてください。
福島で、ガーデンを楽しんでいた方もいるはず。そんな方の記事を探しましたが、見つかりません。そんな情報もあれば頂きたい。
匿名でも構いません。
このメールに賛同や意見のあるかたは、一言を。
庭の力を信じて。