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May Gardens Blog
               
庭ごころ
"気持ち次第で風景は違って見える"
最近は、お庭作りの事例など紹介しています。

チップマルチングのキノコ

written by Naoyuki Sakuyama

多年草ガーデンの足元にキノコ!
待ってました!

以前の記事でふれましたが、炭素循環農法(微生物農法)をガーデニングに取り入れたら・・・という試みにおいて、6月に実験的にマルチング(土の表面を覆う)材として、剪定ゴミをチップ化したものを敷きこみました。
表土5センチ程は土と混ぜ合わせます。早く菌類発生して分解しないかなあ・・と日々観察していました。

そして秋になり、やっと、きのこが発生。


きのこは、枯れ枝(炭素素材)などを分解する。そしてそれを更にバクテリアなどの細菌類が分解し、植物の根が吸収できる無機質物質にする。これは、人間が介在しない山の自然と同じ原理。
(これら分解者を飛び越えたものが、化学肥料ってわけです。有機肥料もそう)

発酵型の栽培土壌にしてゆくということです。
?? ・・・。発酵と腐敗の違いって?と私も的確な表現で説明がまだできませんが・・・。
炭素の循環に関する原理を何度も読み返していますが、難しい・・・。

かつて、庭にキノコが生えていたら、水はけが悪いかなあと心配したり、見た目上、すぐ撤去していました。
無肥料で、栽培するには、きのこの力が必要な感じ。
虫などは、腐食を好むみたいなので、発酵型の土壌になれば、虫もつかなくなるらしい。

自然の原理に近づき、植物本来の力を発揮する。山の木では、虫が大発生することもないわけで、そういう環境が作り出せれば、いいだろうと思う。
ただ、山にはない 普段我々が開花を楽しんでいる園芸品種の花たち・・人が介在しまくって改良されつくり出された花の類は逆にそういう浄化された環境で育つのであろうか?と原作ナウシカの最終刊みたいなテーマになってきましたが・・・そう短期間で判明する内容ではないので、長い目で観察してゆくつもりです。

そういうことを考えていると、土壌の中の分解者(植物が本来の法則で栄養を吸収する過程)を無視して、人為的に化学肥料直接投入のガーデニングってものが、
ほんとに自然と戯れる行為なのか と疑問に感じる今日この頃です。

Naoyuki Sakuyama
私は庭を作る仕事をしています。庭を通じ、庭心を育むことで、逆にやさしい人や環境を育むことができるのでないかいう期待を込めて始めたブログです。 人に自然に寄り添うことの楽しみを伝えるために、僕は時間の許す限り、庭や自然を楽しむ時間を作ります。
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