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May Gardens Blog
               
庭ごころ
"気持ち次第で風景は違って見える"
最近は、お庭作りの事例など紹介しています。

植生遷移とガーデニング

written by Naoyuki Sakuyama

雑草は地球のかさぶたである。
裸地に生える雑草をみると、この言葉が思い出され 雑草の見え方が変わる。
確かに、山を切り取った採石場や開発され整地された土は痛々しい。
裸の土は、風や雨で浸食される、それを真っ先に防ぐのがコケや雑草たちだ。
擦りむいた肌を保護するためにかさぶたができると思うと、大きな重機でひっかく開発行為は余計に痛々しくイメージされる。

では、とにかくそのまま放っておくとどうなるのだろう。
まずコケや一年性の草が生え、やがて多年性の草地(草原)になり、低木性の草木になり、
樹木が茂り、森となり、それ以上変化しないところまで行き着く。それまでに数百年以上。それを極相林という。(極相形態は 気候や環境によって異なる)

僕らは草を抜き、木々を剪定し、その風景を楽しむわけだが、要は、植生遷移を止めているわけだ。
それがいいのか悪いのかは分からないが、そういう見方をするのも何かのきっかけになる。

Naoyuki Sakuyama
私は庭を作る仕事をしています。庭を通じ、庭心を育むことで、逆にやさしい人や環境を育むことができるのでないかいう期待を込めて始めたブログです。 人に自然に寄り添うことの楽しみを伝えるために、僕は時間の許す限り、庭や自然を楽しむ時間を作ります。
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