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May Gardens Blog
               
庭ごころ
"気持ち次第で風景は違って見える"
最近は、お庭作りの事例など紹介しています。

ゆる庭 雑草と共に

written by Naoyuki Sakuyama

道端に咲くかわいい野の花に目が止まる・・。それはすてきな一瞬であります。

そんな時を家庭の庭にも取り入れられたらいいなと思います。
そういう庭の楽しみは、除草剤をまいたりして自然に生えてくる雑草を排除していると感じることができません。

雑草を活かした庭作りをすれば、雑草への対処はずっと楽になりますし、そのうち雑草抜きが楽しくなります。
私は、雑草取りは嫌いではありません。この庭では、むしろ楽しい。。
抜き方次第で雰囲気作りを楽しめるからです。
雑草の抜き方で景観を調整するって今までにない 庭作りの楽しみ方でないですか?

雑草が絵になるような庭作りにはコツがあります。

簡単にいくつか例を挙げれば、
自然植生的な植え方にし、草が景色の一部として馴染みやすくする。
素朴な雑草と相性が良い石や木材などの古材を取り入れる。

園路だけは、常に雑草抜きを行うなど、草のある部分と無い部分とのメリハリを出す、
などなど いろいろあるわけです。

最近ですと、エイジング加工など、意図的に年月を感じさせるような庭作りは、流行的な部分もありますね。
が、その本質は、良いものを長く使う精神であったり、雑草に住みつくバッタや蝶など共生する生物への尊重であったり、かわいらしい小花に目を配るそんなゆとりややさしい心です。そうした本質を見つめると雑草取りが楽しくて仕方なくなります。。

いろんなそんな要素を含めて大きなくくりで ” ゆる庭” という表現で、お庭の提案をしたりしています。

写真はうちの庭

アンティークレンガの敷き方もラフであるが、目地は土舗装ですが、ただの土の部分も
残し、雑草がはえることを前提としています。


アイアンの中古オベリスクは錆だらけ。オレンジ色の砂利は、瓦のリサイクル品。
まさに雑草の抜き方を調整して見せています。


今年勝手に生えたカワラナデシコ。とてもかわいい。
多年草を野生的に植えこんだ花壇なので、気にならないどころか、なくてはならない存在に。


石畳みも解体現場から引き揚げてきたもの、土の上にラフにならべるだけ。
バーベナはこぼれ種から。

芝は野芝で、伸ばしっ放し。砂利の園路に侵入してきているが、なんかいい感じだからそのまま。
牧場風の木柵が伸びっ放しの芝や草をのどかな風景作りとなるよう効果を発揮しています。

Naoyuki Sakuyama
私は庭を作る仕事をしています。庭を通じ、庭心を育むことで、逆にやさしい人や環境を育むことができるのでないかいう期待を込めて始めたブログです。 人に自然に寄り添うことの楽しみを伝えるために、僕は時間の許す限り、庭や自然を楽しむ時間を作ります。
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